管理人のトガミです。
さて今回は『新・チューリッヒの公理』という商材について取り上げたいと思います。
特定商取引法に基づく表記
| 事業者名 | クロスリテイリング株式会社 |
| 責任者 | 松野有希 |
| 所在地 | 東京都墨田区錦糸一丁目2番1号 アルカセントラル12F |
| 連絡先 | 03-5244-5377 info@crossretailing.co.jp |
| URL | https://lp.cross-contents.com/zurich/afc.html |
特商法とは、消費者の利益を守るための法律です。
電話勧誘販売、通信販売、連鎖販売取引などのトラブルが生じやすい商取引においては、
販売者情報（主に事業者名、責任者、所在地、連絡先）を表記することが義務付けられています。
実際の評判は？
この高性能サインツールを使えば、
エントリー＆決済ポイントもすべてお知らせしてくれるそうで、
チャンスは毎月約400回、１日あたり20回もあるとの事ですが、
勝率に関しての信憑性は低いものとなっていますね。
肝心のトレード実績の画像は最近の他のオファー同様
エクセルでの自作の実績となっています。
ここまで大々的に宣伝をするなら本物を出さないと
逆に不信感しか残りません。
今回の億万長者のFXバイブル「新・チューリッヒの公理」は
実績の画像は載っていましたが
ロジックやバックテストなども記載されていません。実績画像じたいも正直わかりづらいものでした。
実際に参加者が稼げるのかは微妙なところだと思います。1年で億単位の利益を上げるとすれば
かなりの証拠金（運用資金）が必要になってくるでしょう。その利益を再現するとすれば
かなりの資金を持っていなければ難しいということです。
クロスリテイリングについて
運営会社の『クロスリテイリング株式会社』について調べてみました。
会社HP
会社HPについて、存在が確認出来ました。
クロスグループの企業だけあって、しっかりとしたサイトです。
会社概要、事業内容、お問い合わせフォーム等、基本的な部分も漏れがありません。
この点について見れば至って健全な企業と言えるでしょう。
設立
設立日について、会社HPに記載がありました。
それによると設立日は2009年7月23日。
情報商材の業界ではそこそこ歴史のある企業ではないでしょうか。
所在地
所在地の東京都墨田区錦糸1-2-1アルカセントラル12Fについて調べてみました。
アルカセントラル
引用元：アルカセントラル
アルカセントラルは立派なオフィスビルです。
バーチャルオフィスという事もなく、12Fに入居している様です。
この点も問題は見られませんでした。
多数の案件を手掛ける企業
過去にFXの商材を多数販売しており、業界ではかなり有名な企業です。
しかし、販売していた商材はあまり評判が良くありません。
なぜならクロスの商材は誇大広告で有名だからです。
鶴正敏について
鶴正敏
引用元：鶴正敏
仕掛け人の鶴正敏について調べてみました。
経歴概要
- 昭和31年生まれ
- スイスの金融マフィア「チューリッヒの小鬼たち」の稼ぎ方を受け継いだFX界の大御所
- 80名の初心者を全員マンツーマンで現役トレーダーに育て上げた伝説的な人物
実績
FX界の大御所と称されるほどの人物ならばさぞかし有名な方なんだろうと思ったのですが・・・
この方のこれまでの投資実績に関する情報は特に見つからず・・・
クロスグループに所属している講師であるというコト
『鶴式FXスキャルピング』『鶴リッチプロジェクト』『FXエリート・スキャルマスター』という商材に関与しているコト
ハッキリしているのはこの2点だけです。
実績や経歴を裏付ける情報が一切発見できないとすると、主張しているプロフィールが事実とは言い切れないですね。
ビジネスモデル
ランディングページには以下の文言が並んでいました。
- 無裁量でも年間で1億3500万円の圧倒的な実力!
- 攻守完璧のスキャルピング
- “トレードスキル一切不要”の瞬間利益
- リスク回避の無裁量ロジック
- 世界最強の金融マフィアの稼ぎ方
ビジネスモデルはFXの自動売買ツール
(自称)世界最強を謳う凄いツールがまた、クロスリテイリングから出てきました。
LPを見ればわかる通り、これはFXの自動売買ツールです。
『総額600兆円』『世界経済を動かしてきたスイス金融マフィアの稼ぎ方』・・・
金融”マフィア”とは穏やかでないですね。
トレード手法は裁量なしのスキャルピング、とのこと。
料金
費用に関しては”10分だけの無料公開”としていますが、実際の金額は不明です。
クロスリテイリングのこれまでの商材から推察するに、最高で数十万円はすると見ておいた方がよいでしょう。
取引実績
販売ページには実績として画像が掲載されていますが、殆どモザイクで隠されています。
新・チューリッヒの公理_2
ツールのバックテストやフォワードテストのデータは存在しないのでしょうか？
実績をアピールしたいのであれば、バックテスト・フォワードテストのデータを販売ページで公開した方が、より販売内容の信憑性が増すと思うのですが・・・。
何か明かせない事情があるのですかね。
また、新・チューリッヒの公理で稼げたといった口コミは一切確認が取れませんでした。
稼げたという証拠が一切確認出来ないという事は、実際に稼げるかどうかは未知数です。
運営側から実績証拠を提示されていない以上、安易に信用するべきではないですね。
稼げるというエビデンスを示さなければ、LPの主張は何ら信憑性のないモノとなってしまいます。
まとめ
本商材は推奨できません。
理由としては以下の通りです。
- 鶴正敏の投資実績が不明
鶴氏は過去にもFXの商材を手掛けている人物ですが、彼個人のこれまでの投資実績がいったいどれほどのものなのか？
残念ながら詳しい情報を発見することは出来ませんでした。
伝説的な人物と言う割には、あまり名が通っていないようですが。
クロスグループの講師陣に名を連ねていますが、これはあまり実績にならないですね。
むしろ良くないイメージが付きそうです笑
- 誇大広告の可能性がある
例えば『無裁量でも年間で1億3500万円』。
単純に12ヶ月で割ったとしても月に1125万円もの金額を稼いでることになります。
トレードの資金は相当な額でしょう。
仮に1億3500万円が稼げたとしても、その期間にどれだけの損失が発生しているのかも重要です。
しかし、LPではそういった重要な部分は全て非公開となっています。
知識に乏しい人が見ると、自分でも1億3500万円稼げるかも、と思い込んでしまうかもしれない危うさがあります。
またLPでは『チューリッヒの小鬼』をスイスの金融マフィアとしていますが、実際にはスイスの投機的な金融機関を非難した言葉です。
マフィアなんて物騒なものではありません(スイスの銀行も色々ありそうで物騒と言えば物騒ですが)。
- クロスグループの商材である
クロスグループは業界で最も有名な企業ですが、同社が展開する商材は誇大広告も有名です。
例として上記の『無裁量でも年間で1億3500万円』や『攻守完璧のスキャルピング』『トレードスキル一切不要』等。
年間で1億3500万円は元手の資金や損失も気にしなければいけません(上述)し、完璧な手法など存在しません。
トレードスキルが一切不要と言うのも疑わしいですね、根拠が無いので。
以上のように不安材料が多すぎますので、私自身がこの商材を購入することは無いでしょう。
何事も勢いで決めるのは良くありません。
『後悔先に立たず』
後から悔やんでも遅いのです。
一度立ち止まって、今一度よく考えてみて下さい。
人の言う事を鵜呑みにせず、自分自身で見極めていきましょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
